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シーズンも本番! トリニティSSSTボードセッティングアドバイス

シーズンもいよいよ本番! 沢山滑ったらマシンのセッティングを変えたりして操作性や特性を変更できるのもスノースクートの奥が深いところ! 本日はスクートヘビーユーザーに人気の最新トリニティSSSTボードのセッティングアドバイス! 他のスノースクートボードでも、もちろん応用出来ますので参考にしてくださいね。


スノースクートを真っ平らなフローリングやテーブルに置いたときに初めてわかるのがフラットセッティング。

平らな場所にスクートを置いて真横から見ると、エッジ(ソール)がフローリング(=雪面)にどういう風にコンタクトしているのかがわかりますよ。

スキーやスノーボードと同様にスクートボードは上からみたシェイプはもちろん大事ですが横から見たときの接地感、バランスがとっても大事なんですよ〜

そして様々なボードの特性や形状によりどの接地感がベストということはいいづらく(乗り方、体重、滑る雪のコンディションや時期)決まりは無いのですが色々と試して見る楽しさもあります。

ザクザクの春雪や新雪ならほとんど違いは出ないともいえます。

直滑降や斜滑降をしている時もソールやエッジが「面」、または「線」でどういう風に接地しているかということが安定感のポイントになりますが、皆さんが特に気になるのは硬いアイスバーンなどでのターン時の安定性やコントロール性ではないでしょうか?

踏めば沈むようなコンディションの良い圧雪バーンであればターンの時にエッジを立てると雪面にエッジと滑走面が数ミリから数センチ食い込む(潜る、彫り込む)と同時にエッジ〜ソールの端の部分に圧力がかかり、ターンを助けてくれる小さな雪の壁ができます。

雪面に強いラインができるぐらいの雪質ならそこをガイドのようにしてカービングなど行う動きになるのであまり気にならないと思いますが、氷レベルの圧雪バーンですと雪壁を作って面でプレッシャーをかけにくくなるのでフラットセッティングをもとにエッジの雪面へのコンタクトを計算してやることがおすすめですよ。

と、難しい話が続くと楽しくないので簡単にアドバイス!

トリニティSSSTボード、フロント部分です

取り付け部分よりもかなり前方に有効エッジの先端接地ポイントがあり、その後ゆるくアーチを描いてフロント後方でまた接地部分があるパワフルなキャンバー形状。 アーチの部分はハンドルバーを通じて体重を乗せたりターンのGで沈ませることでぴったりと接地しますよ。

誰でも乗りやすいおすすめはフロントボードに荷重をかけないときでもキャンバーの始点、終点であるピンクの箇所が接地しているフラット気味なセッティング。

続いてはリアボード。この写真はリアボードの前方ノーズ部分ですよ。

リアボードもゆるいアーチのキャンバーシェイプなのですが、フロントとは少し違ってわざと数ミリ(2~5mm)ほど浮かせてやるセッティング。

リアの前から中盤にかけて浮いているということは多くの部分が接雪せずにエッジ、ソールが宙に浮いている状態なのですが、あくまで滑り手がスクートに乗っていない、体重がかかっていない状態でのセッティングとなります。

リアボード前方はもっとも体重がかかる部分なので軽く足を乗せるだけでぴったりと接地しますよ。 セッティング後は実際に体重をかけてみることが大事。

体重のかからないときにこの部分を少し浮かせてやることで滑った時にバランスよく全てのエッジが変な荷重バランスにならずに自然に雪面にコンタクトしやすくなります。

最後はリアボードの後方テール部分。

よっぽどチグハグなセッティングをしなければキャンバーアーチの終わりである部分が自然に接地しているはず! この部分がスクートに乗っていないとき(体重がかかっていないとき)でもしっかり接地していることがターンのグリップ力につながります。

SSSTや有効エッジが長い最新のボードセットでは今回のリアボードの前方のみ少しだけ浮かせるセミキャンバーセット。ボードに慣れるまではコントロールしやすくておすすめですよ。

では細かいセッティングはどう行えばいいでしょう?

簡単なのは、、、ウレタンやアルミのスペーサー

取り付けブッシュの上に足したり、抜いたりしてやることで各ボードの接地の高さや取り付け角度が変わるので理想のフラットセッティングが出しやすくなりますよ。 何枚か重ねてもいいので色々と試してみてくださいね。

左右のブッシュを1セットと考えて フロント前ブッシュ(1st) フロント後ろブッシュ(2nd) リア前ブッシュ(3rd)  リア後ろブッシュ(4th)とそれぞれにスペーサーを入れて高さ調整!

これもボードの形状やフレーム側の取り付けピッチの個体差もありますが、基本的には1st部分のスペーサーを変更するとフロントボードの前方の接地感に違いが出る関係性があります。 3rd部分のスペーサーを変更するとリアボード前方の接地感に大きな影響が出ますよ。

どこかを変更すれば全体にも影響が出るのでバランスを見ながら行って見てくださいね。

スムーズにセッティングを行うならば全てのブッシュの上にまず均等にスペーサーを入れてその状態から好みでスペーサーを足す、引くというのがやりやすいかもしれませんね。(スペーサー無しを基本とするとそれ以上引けないため)

そしてSSSTを乗り込んだ方にさらにパワフルに滑れる前後ボード二枚を一枚のアーチに見立てるフラットセッティング。

フロント前方1st部分にスペーサーを足すことでフロントボードノーズ側の接地感が高まり、、結果としてフロントの後方がガッツリと浮いています。

ライディング時にもっともパワーがかかる部分がフロント前方になることで先端部分から強いエッジングが可能になりますよ。 ただしスキーやスノーボード同様に腰を引かずにハンドルバー、フロントボードにしっかりと乗る必要が出てくるパワフルなセッティング。 腰が引けてるとうまく曲がれないかも?

あまりにもノーズ側を下げすぎると今度はパウダースノーが滑りにくくなるのでほどほどに。。

どんなフラットセッティングを行っても実際にスクートにまたがった時(体重がかかっている時)にはある程度ボードとブッシュが沈み込み雪面にコンタクトしているようにするのが大事ですよ!

キャンバーボードはボード自体が弓なりで体重やターンで沈んだり戻ったりする特徴があるので小さなサスペンションともいえます。 少しアバウトにセッティングしてもボード側がある程度補正してくれます。

フラット〜ロッカー形状ボードはその許容範囲が狭いためよりしっかりセッティングする必要がありますが、しっかりと乗りやすいセットが決まれば軽い力で操れますよ。

乗っていないときには浮いている部分があるけど、乗った時には沈んで接地部分が増える、そんなセッティングはメリハリの効いた滑りができます。

逆に乗っていない時も全てがピッタリと接地するようなセッティングはイージーにコントロールしやすい反面、ブレーキング能力やパワーが必要な時にエッジに伝えきれないこともありますよ。

今回は典型的なサイドアーチが特徴なキャンバーボード「トリニティSSST」を使用してアドバイス致しました。

エッジの雪面への当たりかたがフロント、リアと二枚それぞれ影響してくるのがスクートのなんとも面白いところ。もちろん悩みすぎるよりは滑ってスクートに慣れたり、自分の技量を積んでいくことが大前提ですがちょっとしたことでも感触が変わってくるので面白いですよ。

ボードを横から見た時にもともとフラットになっているボードなのか?ノーズやテールの反りが強い(サイドカーブに対して早い)ロッカーボードなのか? スクートを寝かせた時に初めて接雪する設計なのか? はたまたその組み合わせのボードなのかという部分でも滑走感は変わってきますので、ぜひ皆さんも色々と試してみてさらにスクートを楽しんでくださいね!

当店でご注文のスクートやボードなどはできる限りボードやマシンにあわせてセッティング後お届け、お引き渡ししていますよ。 ご購入されて滑りに慣れてきた方もいつでもご相談に乗りますので「フラットセッティングに興味でてきた!」という方ぜひいつでもご相談くださいね。

 

本日のローカルニュース

先週末はスノースクートトリニティmeeting in ホワイトピア高鷲!

沢山のご参加ありがとうございました。
最新ボードに組み替えてのセッション&滑りのアドバイスをお互いに行いながらの撮影会と楽しい一日でしたね!

今週日曜日はトリニティミーティングinアライリゾートで開催ですよ。
ご興味のある方、もちろん参加無料ですのでぜひお申込み、お問い合わせお待ちしております。