
本日ビルドアップしたのは人気の高まるビンテージNJS (keirin)フレームをベースに組んだ
なんと650B 38Cという極太タイヤの一台。ベースフレームは1980年代に競輪場で活躍したツノダのサターン。

日本のハンドメイドビルダーが選手に合わせて一台一台設計、溶接して作られるNJS競輪フレームのユーズド。
サイズもカラーもブランドも様々で、レアなブランドや乗りやすいサイズを探して当店でも全国からお問い合わせをいただきます。
今回はツノダのサターン
1970~80年代に大きな工場を持った本格自転車ブランドだったツノダ。
その中には競輪競技向けの厳しい審査を通ったフルオーダーのNJSフレームサターンシリーズがありました。
このツノダのNJSフレームは市場でもほとんど見ることがなくとても貴重な存在。
貴重なら乗りやすいのか?貴重なら良いのか?というのは置いておいてジーンズやレコードと一緒でレアなフレームはやっぱり気分も高まります。

サターンの特徴はクラシックな角肩のフォーク。エアロ効果は少なそうですが、この個体だからこそ可能なのが650Bホイール化。
フォーク内側のクリアランスが確保できるのでまるで最新ロードやツーリングバイクのように太いタイヤが履けるんです!

競輪フレーム、ピストバイクに詳しい方なら思わず二度見してしまう。38Cタイヤのピストフレーム。
タイヤはルネエルスのループループパスをTPUチューブにて取り付け。
競輪場で賞金を競った中古フレームが現在の最新の流れであるエアボリュームで走る太いタイヤに再構築。
そしてエルスのタイヤは国産パナレーサーに別注を出している特注品、クリンチャーなのにタイヤのベースがチューブラーというとても薄くてしなやかなどこまでも走りの惰性が伸びる、そんな唯一無二のタイヤなんです
どんなフレームに乗るか?ぐらい大事などのタイヤを履くか。そんな現代的なスポーツサイクルへの一つの回答と言えるのがエルスのタイヤ。
サターンぐらい古いフレーム(1980年代といえば軽く40年前!)になるとエンド幅は110mmがほとんどなので今回はビンテージの競輪110mmハブに京都のグランボアさんの650Bリムでホイールを手組みしました。
グランボアさんパーツはツーリング自転車の美学である、磨いてなんぼのメッキ仕上げが多いのでビンテージ要素、競輪要素、ストリート要素に加えてランドナー要素を加えれるのがナマいです。

今回はオーナーさんが前バイクからのパーツ載せ替えということでサドルはずっと乗ってきたブルックス。
レーシーなピストフレームはサンマルコやセライタリアなど好まれますが、日本の競輪ルーツを掘ればそこはレザーサドルがしっくり来る部分も。
金属の集合体も磨けば光り輝き、そうやって経年変化を楽しむことができますが、レザーサドルはもっと直接的。
こけて削れた革、オーナーの体重の分少しづつ形状が変化していくハンモック型のブルックス。たまにオイルを塗って磨き込むことはなんとも言えない喜びになります

足回りはNJSクランク。スギノ75にカンパの42T!
PCD144のクランクですと最小チェーンリングは42Tということになるでしょうか?
このフロント小径な感じがBMXやストリートMTBのような突っ張り感を醸し出しています。
スリッポンやサンダルでもしっかり漕げるようにフラット面の大きなペダルがおすすめ。
今回は三ヶ島のゴルディード。

そしてここまでカスタム組み上げしておいて核になるのはシングルフリーバイクということです
通常レアフレームを固定ギア(ピストバイク)で組むのが当たり前。
トウーレイトスポーツも固定ギアを組み続け、走り続け。レースを行い、朝まで走って。
富山から大阪まで数百キロ走ったこともありました
シンプルな固定ギア、スキッドや一体感の魅力、進化しない奥深さ楽しさがそこにはあります
しかしここ10年で自転車のパーツの進化は止まりません。特にホイール、タイヤ周りが大幅に進化して太いタイヤ、チューブレス、TPUチューブなど漕ぎ続ける必要がないシングルフリーバイクだからこその「惰性感」が際立ってきました。
漕がずにスケートボードのチクタクのようにウイッピングで進む走り方。
まさにNJSフレームの再構築スタイル!
そこに必要なのは抵抗の少ないフリーホイール、美しさとスムーズさ、そのラチェット音で現在ではホワイトインダストリー一択でしょうか!?

650Bタイヤで組む時に最も気を使うのはブレーキ周り。
固定ギアと違ってブレーキがないと全く制動できません
タイヤを含めたホイールの外径は700Cと変わりませんが、リムはかなり内側によることに。。
ここにブレーキシューを当てるにはロングアーチのブレーキやパーツをうまく組み合わせる必要があり腕とセンスの見せ所。
競輪フレームを固定ギアで組むも、よし。フリーギアで新しい乗り方を楽しむもよし!
店頭ではフレームやパーツのストックありますので、ぜひご相談くださいませ。










