お客様のボードのチューンやストラクチャー仕上げでお世話になっているフィットチューンさんに突撃!色々とお話を聞かせて頂きました〜
簡単なリペアやワクシングなどはTOOLATEでも行っていますが、シーズン前の本格的な滑走面作りやストラクチャーはフィットさん「今期のボードはどう仕上げたら一番調子いいか」を相談しながらお任せしています。
まずはお仕事ぶりを拝見!先シーズン、1ヶ月半の使用で無残な姿になったボードを仕上げてもらうことにしました。
数ヶ所コア材見えてます、、エッジもジブで引っ掛かるのがイヤでファイルで全丸めしてました。
「、、これアスファルトとか岩の上も滑ってるでしょ?わざわざ」
「わざわざってわけじゃないんですけど、、そういうときもあるんですよ、、わかります?」
「わかるよ〜〜 笑」
全てお見通しのfit棟田氏。それでは!お手並み拝見。
ホホイのホイでこんな感じ。ここまででリペアは完了。お見事!!
★せっかくなので、スクートならではのボードやチューンについてお話を伺ってみました。
・スクートのボードってどうですか?
「最近のはいいよ!古いものだと結構ソール面が波打っているのもあるね。波打っているものもある程度は修正できるんだけど、ひどいものは削りすぎて芯までいっちゃうこともあるから、そういうボードは気を使いますね」
・国産ボードの出ましたが?
「回転性をあげる為にコンベックス気味になっているボードもあるね。そういうボードは開発メーカーのアイディアを組んで、コンベックスの良いところをさらに活かしつつ安定性も増すような仕上げを心がけています。」
・スノーボードやスキーヤーでfitさんが抱えている有名な選手とかいらっしゃいます?
「最近は、AZの相沢選手、岩岳の茶原選手などチューンが凄くシビアな技術戦の選手のボードを仕上げるのはやりがいもあるね」
・その他、なにかあればぜひ!
「シーズンの始めと終わりはキズがついてもいいようなボードで滑走するのがいいですね、最近、サーモワックスとか真空でワックスをしみ込ませるとかいうのもあるけど、ワックスってソールに染み込む性質のものじゃないから、、、それだけはやめて欲しい。過剰に暖めたり、冷やしたり不自然な状態を作るとボードの中身までおかしくなっちゃうこともあるからね、それとボードは刀や包丁と一緒。キズついたり摩耗しても研げば(チューンしてやれば)もとに戻る。包丁の歯が欠けたって研げば新品と同じ切れ味になるのと一緒で、エッジのサビやソールのキズぐらいはチューンナップやリペアで何度でも復活する。ボードの寿命っていうのは折れるか、チューンナップを繰り返しやりすぎて削る部分(ソール素材、エッジ)が無くなっちゃうまでは大丈夫ですよ。あと、最後になりますが、今回はリペアの様子を見てもらいましたが、ウチはあくまで修理屋じゃなくてチューンナップショップなんで、、キレイにするだけならどこでも出来る。走る板、切れる板をさらに良くするのが仕事です。そういう技術のほうがずっと自信も誇りもあります 笑 。僕はスクートは滑れないけど、TOOLATEさんとミーティングして毎シーズン、皆さんが滑りやすいように工夫を重ねています。レースから普段の滑走までしっかり仕上げたボードで楽しく滑りましょう。」
というわけで突撃フィットチューンさんでした!代表棟田さん、お忙しい中ありがとうございました〜
↓最後に、、あそこまでボロボロになっていたボード、、ストラクチャーも入ってこんな風に仕上がりました。お見事っ!
※ただ、、今回ぐらい修羅場をくぐったボードの場合、リペアからフルチューンまで、ここまで仕上げると二万近くかかることもありますので、、皆さんもある程度、愛情を持って ボード&スクートを可愛がってあげてくださいね。