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パウダーアタックレポート

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12/24.25と極楽坂スキー場で行われたパウダーアタックをレポート!ヤバイイベントになりましたっ


雪山でのイベントは長い期間をかけて準備しても、天候やコンディションで一変してしまい、必ずとも面白いかは読めない。ホリデイズなんかは一ヶ月死にモノ狂いで準備して過去はなんとか大成功だが、、、。そう常々思っていたTOOLATEでは例え誰も集まらなくても、、数日後の天気やコンディションを見て突発的にイベントを行う事を決意。生モノは楽しいのだ!
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↑10:00にたどり着けた数少ない猛者達。
一発目パウダーアタックは、ここ数日の鬼っぷりの降雪でゲレンデの地形すら変わり始めた富山の極楽坂で行われた。告知は二日前、このタイミングでしか発表できなかったのは「ハズレ」を引きたくなかったから。それでも全国から初日は約15名ほどの勇者が集結、関東からは8時間以上、関西からは10時間という驚異の通行止めにも負けず、お疲れ様でした。
10;00頃、たどり着けていない方も多数、、ですが、ある程度揃った所で自己紹介も適当に(一緒に滑れば仲良くなれますから!)リフトを乗り継ぎ、、そこで皆が見たものは、、、!?
凄すぎる世界。ここ数日の大荒れの天候で滑走不能に近かったゲレンデ、今日はときおり光も射す天気。もう、雪の量が豊富!パウダー!、、というより「雪がこんもり」している。地形が明らかに変わっている。風と地形と雪のマジック。小さなギャップは大きな山に。ただの壁は落ちれるガケに。そんな中、待ち切れない僕達。
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↑極楽ローカルの朝倉、ゲストをナビゲート。腰以上のパウダーなのに深さを感じさせないローカルらしいこなれた滑り
「お互いを待つ時間がもったいないので、2時間各自このリフトで回せるだけ回してください。初心者の方へ、上手い方がときおり様子を見てあげたり、アドバイスして皆で楽しみましょう。以上、うなずいていないでさっさと滑りなさい!!」
そのあとは凄かった。雪面を浮くような大きなターンで楽しむ極楽ローカル。ゲストライダーでもあるジック和田くんは超乗れてた。小さなギャップから大きなバンクまで自由に滑っていく。そしてバニーホップ日本一の林田、彼はこの一本目からすでに姿を消した。その後数時間、、姿を見かける事は無かった。&クロスゲームウーメンチャンプ、ひろか姉さんは人生最大のパウダーを前に狂ったように埋もれては起き上がり、ゾンビのごとき生命力を見せつける。スクート1年目、二年目の方々も「なんでこんな大変なことをしてまで滑るのか!?」とスクートを掘り起こしゴーグルの中が真っ白になりながらも楽しんでいた。(ハズ)
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↑スクート歴3日の田中くん。皆が突っ込んでいるのでなんの疑問も持たずにディープにアタック!滑っているより掘っている時間のほうが長い?まずはそこから、、、「パウダーもスクートも超楽しいです!」
今年は各地で雪が降りすぎ。しかしそれにともなって新雪を滑る機会が増えて、スクート界も第一次パウダーブームが来る予感。これには幅広のボード等ちょっとしたハードウエアの進化もあるかもしれない。
「スノースクートとパウダー」
これは決してベストな相性とはいわないけど、スクートでもパウダーはかなり楽しめる。和田くんもいっていたが「ハンドル付きスポーツで重力の力でこんな柔らかい所を走り抜ける感覚はスクートだけ」スノーボードでのパウダー、ファットスキーでのパウダーも最高なのは間違いないが、「乗物」を操ってパウダーを滑る感覚はスクートだけのもの。イベント時は簡単なレクチャーも行ったが、「どうしたら上手く滑れます?」と質問もあった、でも新雪での「正しい姿勢」「荷重」「バランス」などはそれぞれで違うしし、今後も変わっていくものだろう。しかし「楽しく」パウダーを滑るなら忘れてはいけないのは「絶対的なスピード」だ。
ジャンプやターンなどは徐々にスピードや距離の限界をあげていくことによって安全に上達できる。しかしパウダーにはそれは当てはまらない。例えスネぐらいのパウダーでもトロトロ滑って少しづつ安定させよう、距離を伸ばそうは難しいのです。止まるか埋まるか倒れる。
なぜ止まる?埋まる?それは雪面の「抵抗」。しかしその日の雪質、深さ、斜度の3つによってあるものが決まる。
それは「パウダーでも加速するその日の最低スピード」
深いところを滑っていてあるスピードを越えた瞬間から普段なら埋まったり刺さったりする新雪、深雪でいきなり加速が始まる。それより少しでも遅いスピードで滑ろうとするとすぐに刺さるか埋もれてしまう。まずはスピードを出してそのパウダーバーンでの最低進入速度を見つけよう。きっと思っているよりずっと速いスピードになるはずだ。、、そうするとどうなるか?きっと10mほど滑って「はえ〜〜!」「どっかーーん」とギャップで飛ばされたり、なんかの拍子にノーズが潜ってシャチホコフロントフリップのように刺さったりするはず。でもこれでいいんです!ズブズブ埋もれているウチは全然上達しません。チマチマ曲がっていると埋もれるだけです。ふっとぶぐらいのハイスピード、次はそのスピードで15m進むように頑張ってみて!次は20m。無理だったらもっとスピードをあげてみて。ヒザでプッシュしてやったり、パウダーの吹きだまりでバニーホップしてまたパウダー着地。「ぼふっ」と潜って浮き上がりそこから大きなターンで加速。相当ヤバイ楽しさです。そして転ぶのもまたパウダー!
これが極端ですが楽しむ早道だと思います。
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↑カタにハマったときの国設ゲレンデは3Dな地形の当て込みが最高!埋もれるとこんな感じ。
話はそれました。午後からは極楽が誇る?「圧雪ゼロ」バーン、国設ゲレンデ。ここも凄すぎました。まるで夢を見ているような一本。3Dな大きなうねりのような雪面をローカルライダーと和田くんがラインでジャムっていく。「ふええううええ〜〜」と声にならない奇声があがる。変わりすぎた地形に吸い込まれていく。少し飛んだつもりが永久に続くかのような落下感、それでもなぜか着った自分に大興奮!こんな気持ちになったライダーは何人いるのでしょう?この感覚をあじわってしまったら、、もう、、抜け出れない。そんなベストな一本がありました。リフトで最高の時間をともにした四人が黙り込む。「なんかこういうの涙が出るよ」と和田くん。雲の向こうには太陽の丸いシルエットが薄暗く見えます、突然皆で大笑い。いつまでも大笑い。
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↑遠方から来てくれた皆にプチツリーランをプレゼントっ。遭難寸前!?
夜はストリートセッション。どこでやろう?と思いましたが、12月でケガもいやだし、楽しく遊べる場所ということで近所の迷惑にもならない離れの公園の階段へ。
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↑バニーホップチャンプの林田くんもいるのでまずは、、お題は「バニーホップ」
フラット>階段>フラット>階段>フラット>バニーホップ>階段越え>フラット着地
という妙なセッションが始まりました。
アプローチは真っ暗で踏み切りの瞬間まで足下は見えず、ギリギリ踏み切る必要があるのとランディングが薄い雪の乗ったアスファルトなので耐えるのが難しくて楽しい。林田くん、ひろか姉さんもキレイに飛び切っていい感じ!和田くんはクロスアップ等のトリックも入れて相当イケてました。
そして、、階段には手摺も付き物。バニーホップに疲れたので何本か遊ぶ事に。階段部分はむき出しにせずにそのまま遊んだのでちょっと条件の悪いパークって感じでしょうか?エントリーギリギリで真横に少しずらして入らないと乗れないのでちょっと難しい。数本頑張る和田くん。しかしちょっと悲惨な喰らい方でしてしまい終了。僕も何度かトライ。それなりにメイク。最高のジャムセッションになりました
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↑おっと!滑りの悪いステンレールに不意打ちを喰らう和田くん。
翌25日は快晴。昼前に極楽に出かけるとまた昨日とは少し変わったメンツが残されたパウダーを楽しんだり、ゲレンデ内の亀裂を飛んだり(危険!)クリスマスを最後まで楽しんでいました。
本当に楽しかったことはなかなか文章には出来ないものです。
今シーズンTOOLATEでは「最高!」といえるようなイベントをどんどん企んでいきたいと思っています、今回のパウダーアタック参加者の中でもスクート歴3日という方からベテランライダーまで皆が楽しんでその過程で、、急速にレベルアップしているのを感じました。皆様、ぜひ次はお待ちしております、、!
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今回の参加者の皆様、本当にお疲れ様でした。皆さんと滑れて感動しました、また楽しい時間をすごしましょう
-TOOLATE,極楽ローカルライダー一同-
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HIROKA☆EXPRESS
写真:ひろかねえさん、KMN
撮影:モーフィアス有岡