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最先端スノースクートフレームキット AR ver4,2 サンプル組み上げ

スノースクートシーズンカウントダウン!!
本日は最先端スノースクートフレーム「AR ver 4,2」の組み立てハウツーですよ。

スノースクートをさらに楽しむならカスタムフレームからの組み立て。
世界に一台のスノースクートが作れますよ!


こちらが本日組み上げるAR ver4,2フレームキットのサンプル。フレームとフォークのみのスケルトンでシンプルな構成。
製品版はアルミ素地にクリアコートのロウクリアカラーとグロスブラックが発売されます。
(今回のサンプルフレームは完全無塗装仕様です)

ARシリーズはバージョン1から4までが過去リリースされておりそれぞれが特徴を持ちながらもアップデートが繰り返されています。

そんな最先端フレームの最新進化系が今回のVer4,2。


JYKK SNOWSCOOTのスペシャル技術を使いながらもあらゆるポイントに改良が施されています。
通常のフォークプレートをさらに削り込んだカスタムプレート。


低重心なフレーム設計とバランスを取る高めのポジショニングを可能とするロングフォークコラム。


デッキ溶接無し、肉抜きサブボックスの圧倒的軽量フレーム、もちろんテールパイプもありません。


デッキ無しでもライド可能な設計に加えて、カスタムカーボンデッキを確実に取り付けれるカスタムホール。

現在ARシリーズに乗っている方でも乗りたくなってしまう
アップデート満載のフレームキットですよ。

スクート本来の魅力を活かし切りながらも新たなエッセンスを纒う最新フレーム。

このフレームに至るまでのスノースクートの進化!
せっかくなのでスノースクートの歴史も少しご紹介

1990年の真冬、フランスのとあるロッジにてBMXプロライダーでもありスノーボーダーでもあったフランク・ペトゥー氏のアイディアにより原型が生まれた

THE BICYCLE SNOW MACHINE
それが「スノースクート」

バイシクルスノーマシンってちょっと変な英語の感じもしますが
そこも含めてスノースクートのルーツが伝わります。

スノーバイクとかスキーバイクとかともいわれたりもしますが
バイシクルスノーマシンって何かいいですよね!

1997年フランクのパウダーライド

シンプルに自転車で雪の上を滑りたい!レオナルドダビンチもびっくり?

そのパッションをもとにした設計は当初より高い完成度を誇り1994年ごろには現在のスノースクートに限りなく近い形になりました。

それから30年の年月が経ち、取り付けられた二枚のボードはよりスキーやスノーボードのようなシェイプに、ボードとフレームを繋ぐパーツは板のしなりを活かすべく多様な進化を。

当時のフランク ギャップでのX-UP

フランクの情熱と思想は世界中に飛び火!!
世界中でスノースクートブランドが立ち上がりローカル大会や世界大会がスタート。様々なハンドルスポーツの要素を取り入れカスタムパーツも揃ってきました。

トウーレイトスポーツコレクションより 日本に現存する最古のスノースクート?
1993-1994年のSUNN スチールモデルフレーム

シーンが静かに成熟してくことで、カスタムバイクや自転車のようにフレームやパーツを組み合わせてオリジナルスノースクートを作ることが可能になってきました。

スノースクートの進化と並行して乗り手の進化も止まりません。

BMXライクなビッグトリックやフラットトリック、鋭いカービングターンやパウダーを求めてのバックカントリー。

2000年当時のSUNNスノースクートカタログ。このころから日本への本格輸入も始まっています。

まだまだスノースクートと乗り手の進化は続くでしょう!

そんなスノースクートの歴史の最先端といえるのが今回ご紹介の「AR ver4,2」フレームキット。

スノースクートはヨーロッパで生まれ、世界中で磨かれ、そして日本から発信。

ルーツともいえるシンプルなスタイルを受け継ぎながら次世代のスノースクートとして設計されるオールランドフレーム!!


圧倒的軽量アドバンテージを活かして前人未到、雪と岩の殿堂。立山剣岳3,000mでのバックカントリー登坂と竜王岳での滑走ライン
-toolate sports osumi


滑走性とフリースタイルを両立させるショートレッグのフォークの安定感、69°のヘッドアングル。忍者スノースクートゲームでのダブルテイルウイップ
-raito marui


ボード取り付けピッチのショート化によりターンをどこまでも倒し込め、ボードのパワーを引き出す取り付けピッチ。
-maruyama


そんなスノースクートの最先端要素がぎっしり詰まっていながらも極限までシンプルに研ぎ澄まされたスーパースノースクートフレーム。それがAR ver4,2フレームキットですよ!

スノースクートの滑りの特徴を決めるのはやっぱりボード、フレームはボードと乗り手を繋ぐビンディングのような存在なんですね。

フレームには角度や重量、全長など乗り手の動きをボードに伝える重要な役目があります。

ちなみにトリックはスクートの性能はもちろんですが、あくまで練習が大事ですよ。

研ぎ澄ましたスノースクートと乗り手、まさにフランク氏が提言したSIMPLICITY IS..

厳選したパーツで組み合わせることで自分だけの「相棒」が生まれるこの愛着感。そんなスノースクートをAR フレームをつかってさっそく組み上げていきますよ。

そして、ここで大前提なのですがAR ver 4,2はスノースクートの性能を極限まで引き出すためにボードの取り付け穴が通常よりフレーム部分(リアボード取り付け)で一般的なスノースクートより12cm狭いです。

現在その取り付けピッチに対応するインサートホールが空いているボードは
トリニティスノースクートシリーズ
のみです。

トリニティのボードシリーズは通常のフレームへの取り付け穴に加えて
内側にも多めに穴があいているのでARフレームにぴったりフィットします

一般的なスノースクートボードは新旧問わずそのままでは取り付け出来ません。

お手持ちのボードをどうしても取り付けしたい場合は当店のチューンナップカスタムサービスでボード側に取り付け穴を追加することで取り付け可能になります。

どうしてもトリニティブランド以外のボードをAR ver4,2に取り付けしたい場合はご相談くださいね。

では組み立て開始。
まずは心臓部ともいえるベアリング部とヘッドセットをインストール。

ARはインテグラルヘッド (インターナルヘッド等)と呼ばれる最新規格なのでフレームに直接シールドベアリングを乗せるだけのシンプルな設計、BMXブランドのヘッドセット(カンパ規格)ならほとんどそのまま着けれます。

ルーズボールベアリングと違って限りなくノーメンテナンスでも大丈夫なので雪山でハードに滑っても安心。


ベアリングはヘッドの上下につけますよ。
ベアリングシェルの錆防止に念のためグリスを塗るといいですね!


ベアリングの上にヘッドセットのアッパーカップ、スペーサー類を足してあとはステムをつけるだけ。
AR ver4,2は過去のARシリーズよりさらにフォークコラムが2センチ長くなっているのでより高いセッティングも可能に。ハンドルでいうと1インチほど高くなった感覚ですね。

フォークコラムにはアルミコラムサイズのアンカーボルトをインストール。
アンカーボルトは通常、専用工具で当店で取り付けしてから皆さんに出荷、引き渡ししていますよ。


うまくセンターに圧入できました。
アンカーボルトタイプのシステムは自転車フレームの中では少し旧式ですが、軽くて確実、なにかあった場合にも交換しやすいのが魅力ですね。


続いてステムを取り付け、少しだけフォークの頭よりステムが上にでるくらいがガタを出さないポイントですよ。
あんまりステムを上に出しすぎると固定力が弱く、トラブルの原因になるので注意!


ステムを仮止めしたら上からアンカーボルトにヘッドキャップ&ボルトを取り付け。
今回はスノースクートのルーツであるブランドSUNNのビンテージヘッドキャップでおしゃれに。


これでフレーム、フォークにヘッドパーツとステムが取り付けできました。
コラムが少し長めなので低くも高くもセッティングすることも出来ます。
これもVer4,2の魅力。


では続いてハンドル取り付け!
せっかくなのでトリニティグリップと8、8インチトリニティバーで組んでいきます。

どちらもおすすめの最先端プロダクトですよ。


グリップはネジで止めるロックオンタイプなので取り付けやすいようにハンドルバー端のパウダーコート塗装を少し削ってやります。


バッチリ取り付け完了、めちゃくちゃ軽いハンドル周りになりました。
トリニティバーは幅も広く、トリニティグリップはロックオングリップの中でも長さがあるので滑り方にあわせていろんな握りが出来るのがいいですね。


ステムに取り付け、ステムのボルトはグリスをしっかり塗ってあげると寒い雪山でもトラブルが減りますよ。


それではいよいよボード周りを整備、取り付け。

今回はトリニティボードの定番、ミディアムサイズのトリニティDCボードで組み上げます。
ここ数年、パウダーやカービング一辺倒でどんどん長くなっていくスノースクートボードへのアンチテーゼとしてトリックから裏山までバランスよく攻めれるそんな一台をイメージ。

スノーボードやスキーのような滑走性だけを求めすぎても楽しさが偏ってしまいますね。
スノースクートならではの楽しみを追求したいところ。

自転車のようで雪上スポーツでもある、ハンドル×二枚板がスノースクートの魅力。

今後は長すぎない設計でスノースクートらしいボードのシェイプがトレンドになりそうですね。


取り付けに使うブッシュは「ブッシュレスキット」

ボードの取り付けには滑走性を求めて非貫通タイプといわれるラバーブッシュが使われることが一般的ですが、スノースクートフレームの進化とボードの進化によりラバーをつかわないダイレクトな取り付けがより滑りを進化させる。これもフランクとダビンチのいうところのSIMPLICITYなのかもしれません。

スノースクートが生まれた1990年代もフレームとボードは直にネジで止まっているだけ。そんな時代もありました。
ブッシュレスキットもラバーを使わないという部分では似ていますが当時とは似て非なる性能になっています。


ボードは何シーズンか使っているので細かな傷や酸化も見られます、お気に入りなので軽く整備。
リペアフルチューンするほどではないのでエッジを処理して、、


強めにブラッシングして酸化膜を剥いでやります。


クリーニングも兼ねて薄くベースワクシング。


ワックスと残ったケバをスクレーパーで削ります。
最近はカーボン製のスクレーパーが便利ですね!


ファイバーテックスで軽く磨けば、、!


チューンナップなしでも光沢が出てきましたよ
またこれで今シーズンも楽しめそう。


リアボードはトリニティDCシリーズの中でも珍しいフラットタイプ。
使い込んでいるのでこちらも整備して


ARフレームはJYKK SNOWSCOOTの技術を使ったSASシステムタイプなので取り付けブッシュのナットを外さなくても簡単に取り付け、取り外しができます。


ボードをスライドさせるだけでシャキーンと取り付け。
ARならデッキがないぶんさらに簡単に取り付けできますね。


ナットを締めていきます。
これはリアボード取り付けの前側部分、ボックスに三角の軽量化ホール、さらに小さな丸いホールがあるのがわかります。この丸いホールを使うことでお好みでカーボンのデッキが取り付け出来る!

デッキなしでもデッキ付きでもどちらも楽しめるのがver4,2の魅力。


そしてフロントボードの取り付け。
通常ですとリアボードと同じようにスライドで取り付け出来るSAS穴を使いますが今回はver4,2ならではのスリットホールを使って組み上げ。

このスリットを使えばフロントボードのしなり幅をさらに増やすことができます。
トリニティDCボードはフロントがそこまで長くないぶんしなり幅を増やすことでカービングボードに負けないエッジング力をボードサイズを抑えたまま実現できるんですね!

色々試したくなるカスタム要素が詰まったAR。


このフォークのプレートですが、よく見ると過去最軽量にシェイプアップされています。
厚みはそのままで強度バランスを保ったままさらに前後左右が削り込んでありとにかく軽い!


そういえば忘れていました!デッキレスを実現するために大事なパーツがこのファットEVAフォーム。
高密度のウレタンフォームをデッキの替わりにフレームに取り付けると

EVAデッキの完成!
表面素材はデッキマットと同じなので滑りにくく、クッション製も十分。
お手持ちのEVAフォームを切って加工してもいいですが、ver4,2用のファットEVAフォームなら専用サイズで厚みも十分ありますよ。


リアボードも取り付けていよいよスノースクートらしくなってきました。


ブッシュレスキットで組み上げたのでF1マシンなのか?というぐらいの低重心になりました。
横からみるとすこしEVAフォームのほうが厚みがありますね。

このままでもいいですが、好みによってEVAフォームをカットしてやると好きな高さに調整できますよ。
逆にもっと厚くした場合はデッキマットをEVAフォームの上か下に重ねることで細かく調整できます。


密度があるので食パン切るようにサクサク切れますよ。


フットストラップを取り付け!
ほとんどボードとツライチのピタピタ感。
あまりにボードと干渉するようでしたらブッシュにスペーサーを2、3ミリ足す、ストラップの取り付け穴を広げる、ストラップの下部分を内側に曲げ込むなどするといいですよ。


完成!!

AR ver4,2 TORINITY DC ブッシュレス、デッキレス仕様

現在、もっともシンプルで軽量かつ高性能な一台。


重量も気になるところ。 なんと8キロ!

ボードのチョイスやパーツのチョイスで7キロ台のスクートも組めますよ。
7キロ台のスクートは持った感じは体感的にノーマルスクートの半分くらいに感じますよ。
ここまでくると肩に担いだりリフト上で重さを感じません。

初期のスノースクートは11~12kgぐらいでした。
確かに当時は重量を感じるギアでした。

滑ってしまえば重量も安定感に変わったりするのでそこまで気にしなくていいのですが
やっぱり軽いというのは魅力ですね。

他のウインタースポーツと比べると、
一般的なスキーがビンディング込みで2,5~3kgほど、スキーブーツで4~5キロほど
トータルするとスクートとあまり変わらないぐらいでしょうか?

スノーボードですと板とビンディングで6~7kgぐらい
そこにブーツが必要ですね!

スノースクートももちろんブーツが必要ですが軽量なスノートレッキングシューズでも滑れるので
ARで軽く組めばギアの総重量的にはスキーやスノーボードと変わらないレベルまで軽くなっているんですね。


デッキレス仕様であれば最軽量ですが、やっぱりデッキをつけて安定して乗りたい!という方にはBWS製オプションカーボンパーツも用意されていますよ。

もちろん総カーボンなので激軽です。


ピン付きで安定感抜群、ピンは簡単に取り外しできるので好みにあわせて数を調整できますよ。
ブッシュ取り付けボックスにあいていた小さなホールに付属のボルトナットで止めます。


裏からみるとこんな感じで取り付けられてます。
取り付けには六角レンチと細めのスパナ等を使って締め込みます。
狭い部分の作業で少し取り付けには時間がかかるかもしれませんがチャレンジ!


カーボンデッキはフラットな設計ですが、さらにワイドステップパーツを追加することでワイド幅のカーボンデッキにもできますよ。

AR ver4,2×トリニティDCでバースピンからジャンプまで楽しめる最軽量スクートを組み上げたところで、次はラバーブッシュを使ったカービングマシンを。。!


前後1カーブでどこまでもスムーズにターンできる通好みのトリニティSSATボード。
ボード自体も固めのフレックスでアイスバーンから不整地まで地形を問わずパワフルなカービングを見せます。

そこにハードタイプの大口径ラバーブッシュで衝撃吸収性と地形にあわせたボードの動きをだしていきます。


カービングパワーに負けないように前後幅をもたせた通常のSASインサート位置での取り付け。


リアボードもラバーブッシュを使ってとりつけ、
SSATボードはインサートホールが多いので前後にまだまだ取り付け穴を試せる余地がありますね!
かなり全長を伸ばしたり、もしくは前に詰めたりと色々テストするのが楽しみ。


そして今回もファットEVAフォームをはめ込みます。

もともと EVAフォームはフレーム内部の雪侵入防止のためのパーツ。
ぴったりフィットで雪の詰まりなどは心配なさそうですが
ブッシュを使った場合は少しEVAフォームのほうがフレームパイプより低くなりますね。
デッキレスで乗るならツライチにするためにEVAフォームの下にデッキマットを貼るのも良さそうです。


今回はカーボンデッキ取り付け予定なのでこのまま組み上げます。
こちらカーボンデッキとワイドステップが最初から一体になったBWS製スペシャル仕様の一体型ワイドデッキ


この一体型タイプはサイドからストラップごとボルトで固定するだけで取り付けできますよ!


完成!!かっこいいカービングよりのオールラウンドマシンになりました。
ショートフォークレッグなのでフロントのブレが少なくカッチリターンできそうです。
もう少し低いハンドルセッティングでも良さそうですね。

ブッシュレスでのARも軽くて最高ですが、様々な硬さや高さがリリースされているラバーブッシュを使ったARも自分だけの一台を作る楽しみがあります。

あとはお好みのフットストラップをつければ滑りにいけますよ。

というわけで本日はAR ver4,2のサンプルフレームを使った組み上げサンプルのご紹介でした。

このAR  ver4,2キット、2023年内に入荷予定、
気になる方、組んでみたい方、ご相談に乗りますのでぜひお問い合わせくださいませ。

ご自身でフレーム、パーツを揃えて組んで見るもよし、トウーレイトスポーツと相談してバッチリ組み上げてからのお届けもできますよ。

【限定生産2023-24モデル12月入荷分lot】AR ver.4,2【低重心最軽量フレームキット】【ご予約開始】


誰も知らない山の奥の奥から、朝一のピーカンの極上バーンまで。
ARで組み上げたスノースクートならきっと素晴らしい体験になりますよ。

この冬、こだわりのスノースクートと冒険に出発しましょう!